2026.08.25

移住先で見つける「自分に合った」働き方

木下 美和
富山に来て初めての春に行ったあさひ舟川「春の四重奏」(この時は三重奏でした)

「山の近くに住みたい」との思いは夫婦で共有していたものの、具体的にどこに住み、どんな仕事をするかについては、もともとリタイア後の移住を考えていたこともあり、ノープラン。

ほぼ丸腰の状態で、情報収集のために行ってみたのが、東京・有楽町の交通会館にある「ふるさと回帰支援センター」でした。故郷に戻るだけでなく、IターンやJターンの移住相談窓口を各自治体が置いており、定期的に移住セミナーを開催していたため、お世話になりました。長野県などは都内のアンテナショップにも移住相談窓口を設けていて、そちらのセミナーにも併せて参加しました。

自治体の魅力や暮らしの情報、移住支援制度などに加えて、現地の仕事情報も案内してくれます。農業・林業分野や地域おこし協力隊など地方移住ならではの仕事もあり、興味はわきましたが、これまでの経験を活かせる地元の企業への就職が現実路線だろうと、的を絞ることにしました。転職活動では大手転職サイトやビジネスSNSを利用しました。

転職をしたことがなかったので比較は難しいのですが、地方移住に伴う転職活動は「想像以上に悩ましかった」というのが感想です。理由はいくつかあります。
・まず、東京に比べると募集が少ない。特に私は編集に関係する仕事を探していたので、かなり数は限られました。
・そのうえ年齢制限35歳までが多い。地方に限らずかもしれませんが、募集要項にはっきり書かれていることが結構多かったです。
・給料がほとんどのケースで下がるので、どこかで折り合いをつける必要がある。
こうなると、転職すべきなのかという悩みから、今、移住するのがいいのかという迷いが生まれました。自分が仕事や人生で大切にしたいことは何か、このときばかりは真剣に考えました。

結果的に、ここ富山でいまの就職先と出合うことができ、早くも1年半となりました。
「転職して後悔したことはない?」と時々聞かれることがあり、「全くない!」とは言い切れないまでも、「ほぼない」と思っています。

地元に根付いた企業で働くことで知り得ることや広がる人脈があります。もちろんどう働くかは千差万別で、周囲には配偶者のUターンで移住してきたけれど、仕事は辞めずに完全テレワークしている方や、2拠点生活を選んだ方もいます。選択肢は広がっているので、自分に合った働き方がきっと見つかると思います。

この記事を書いた人

記事一覧

木下 美和

東京の多摩育ち。新卒で新聞社に入り、東京・大阪・香港での23年間の記者・デスク生活を経て、2025年2月に富山へ移住してきました。地元企業で働きながら、週末は夫と登山や旅行、お祭りや食(酒)のイベントなどに繰り出しています。