自分自身と向き合え、
五感が満たされる快適な暮らし。

Profile

石山 和裕さん<47歳>
(趣味:旅行、食べること、料理、野菜作り)

東京→愛知→岡山→東京→新潟→東京→富山

石山 恵理さん<47歳>
(趣味:旅行、食べること)

大阪→愛知→宮城→東京→福岡→東京→岡山→東京→新潟→東京→富山

転勤族だった和裕さんと、転勤の多い家庭に育った恵理さんは、お互いにいろんな土地で暮らした経験をもつ。移住を機に和裕さんは原薬メーカー、恵理さんは金融機関に転職。

立山連峰の美しい景色が
忘れられなかったから。

Q.どうして富山市に移住されたのですか?

和裕さん
これまで転勤や旅行でいろんな土地を訪れました。移住に対する価値観が固まったのは2年間の新潟での暮らしです。四季がはっきりしていて、冬が暗くて寒い分、春の陽射しがありがたく、自然とともに生きていることを実感できる素晴らしい土地でした。
食べ物もおいしいので、いつかこういう場所で長く暮らしたいと夫婦で話しました。その後、東京に転勤になったのですが、しばらく経って「都会の暮らしに疲れた」と妻から相談があり、今の年齢なら転職もできるだろうと、移住の話を実現することにしました。前職にはあらゆる面で満足していましたが、今まで私の転勤のたびに妻に転職してもらっていましたし、生活する環境が何より大事だと思ったからです。

恵理さん
東京は人も多く、再開発が進んで好きだった街が全部ビルになってしまうし、電車に乗って片道1時間かけて通勤することにも疑問を感じるようになっていました。
縁もゆかりもない富山市を移住先に選んだのは、新潟の暮らしで感じた良いところが全部揃っていたことと、何度か富山市を訪れたときに見た美しい立山連峰が忘れられなかったからです。それに、東京から新幹線で2時間圏内ですし、路面電車が充実していて3~5分で電車が来るので、沿線に住めば私のようなペーパードライバーでも動きやすいと思いました。仕事もありがたいことにご縁をいただく事ができたので、移住に向けて本格的に動き始めました。

食、自然体験、温かい人間関係など、
魅力がいっぱい。

Q.実際に暮らしてみていかがですか?

和裕さん
一言でいえば、五感で感じる毎日です。私の転職先も前職の業務経験を生かせる仕事に就くことができ、今年2月に移住してきてからは、路面電車に乗ったり、雪の中を歩いてスーパーに行ったりと、まちに慣れるためにもあちこち歩き回りました。
良いと言われるところにも全部行きました。立山の雄山に登ったり、漁港体験をしたり、温泉に行ったり、職場の人に勧められた道の駅や農産物直売所に行ったり、おいしいと聞いたトマトを買うためだけに市場に行ったこともあります。食で特に気に入ったのは、「カワハギの肝」と、「バイ貝の肝あえ」です。とにかく食べることに一生懸命なので、地元の人より詳しくなったのではないかと思うくらいです( 笑)。

恵理さん
自分自身に向き合えて、自分のペースで暮らせて快適です。
それに、富山の人はみなさん優しくて、移住してきたと話すと、「よく来てくださいました。ありがとうございます」と、すごくウェルカムな感じなので、それが嬉しくてありがたくて、こういう人間関係を求めていたのだと気付きました。仕事にしても、東京では何かに追われていた感覚ですが、今は能動的に仕事に向き合えていて、忙しさの質が違うようにも感じています。

まだまだある富山の魅力を
アピールしていきたい。

Q.これからも富山市で暮らすにあたり、やってみたいことや夢は?

和裕さん
移住後、たくさんの知人が富山市に遊びに来てくれました。
みんな富山が初めてだったので、いろんなプレゼンをしたところ、「富山ってこんなに良いところなんですね!」と言ってくれて、魅力がまだまだあると実感しました。これからも微力ながら魅力を発信して富山の経済に貢献したいです(笑)。それから、今は大きな鉢でトマトを作っているのですが、次は貸し畑で農作物を育てたいですね。

恵理さん
夫の転勤に合わせて転職してきたので、現在が6社目です。休日には、職場の仲間から教えてもらったおすすめスポットに出かけて楽しんでいます。
縁もゆかりもないと思っていた富山市ですが、いろんな偶然が重なったり、共通の知り合いがいることがわかったりして、人とのつながりが少しずつ広がっていきました。ご縁を大切にして、長く暮らしていきたいです。

情報を集め、「価値観」にマッチした
富山市を選びました。

Q.富山市へ移住しようと考えている人へメッセージをお願いします。

和裕さん
おいしいものや立山連峰があるというだけでは住み続けられないので、これらをきっかけに情報を集め、思いを言語化して、自分の価値観をはっきりさせることが大事だと思います。
私たちは、2人の価値観と合う場所で、「温かくて面倒見の良い人たちとのつながり」を引き寄せられました。ですから、富山市は今の私たちにとってすごく良いところです。ただ、この先一生暮らすと決めての移住は背負うものが多いので、もし価値観が変わったら、そのとき考えるというスタンスで移住しても良いのではないでしょうか。

恵理さん
どんなところに住みたいかが漠然としていると何も決まらないので、譲れないことや嫌だと思うことを点数付けして、自分たちの気持ちを棚卸ししました。
実は35 歳のころは、地方より東京が良いと思っていたので、10年経てば価値観は180 度、変わるものだと身にしみて感じました。自分が良いなと思うことに富山市がマッチするのであれば、一度来て、住んでみたら良いのではないかと思います。

富山のここが好き

鮮魚店の品揃えが豊富

よく行くスーパーや鮮魚店があるのですが、驚くほどの品揃えで、見ているだけで楽しめます。刺身コーナーを眺める何げない日々が幸せです。

路面電車

電車好きなので、路面電車が街中を走る姿を見ていると幸せな気分になります。コンパクトなまちで移動が便利なところもありがたいです。

自然が身近に感じられる

窓を開けると、木々の緑が見え、鳥の声が聞こえます。移住のきっかけになった立山連峰も望め、豊かな自然が育む水もおいしいです。